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50歳超えの歯列矯正のメリット・デメリット【体験談】【インビザライン】

2025年02月18日 2025年02月18日
person wearing silver diamond ring

結論。歯列矯正をやって良かった。50代でも遅すぎることはない。

自分がやったのはインビザラインのマウスピースによる歯列矯正。
3つの矯正歯科で無料カウンセリングを受け、3年半かけてなんとか保定期間にたどり着いた。

この記事では、その経験で学んだこと、注意すべきことなどをまとめておきたいと思う。

歯のメンテナンス性が上がる。歯並びが綺麗だと歯磨きが億劫にならない。

まず歯列矯正をやって良かったのかどうかですが、結論としては、歯列矯正をやって良かったです。
審美性の向上と、歯が磨きやすくなって虫歯になりにくくなること、なんと言ってもこの2つは大きい。
自分は前歯がすきっ歯気味だったし、1つの歯が上下の噛み合わせがおかしく、下の歯が前に来る感じで噛み合っていたのでそれがなくなったのが本当に嬉しい。

歯への意識が上がる。歯医者に通うことで、気づきもある。

また、定期的に歯医者に通うことになったのも結果としては良かったと思っています。
定期的に歯石除去してくれますし、歯の磨き方のアドバイスをもらえたりもします。マウスピースの付け外しをする度に歯を磨く習慣も出来たので、意識、行動面でもプラスが多かったと感じています。

自分も50歳を過ぎ、今後、自然に歯が抜けてしまう可能性も高くなるわけですが、そこのスピードを遅くし、健康に物を食べられる時間を長くすることは生活の満足度を高める上でとても大事です。

歯槽膿漏とか歯茎が弱い人は、歯列矯正ができないということもあるようですが、長い人生、健康的に過ごすためにも、生活にストレスを感じるほどの歯並びの悪さを感じるのなら、歯列矯正をやる、というのはとても有効な自身への投資になると考えます。

経緯。無料カウンセリングで矯正医が言うことはバラバラ。

最低3つ。いろんな矯正歯科の意見を聞いてみた方が良い。

結論としては良かった、ということではあるのですが、自分がどうやって歯列矯正を始めたかも話をしておこうと思います。

まずはYoutubeを見まくりましたね。美容系Youtuberや意識高い系Youtuberなどが、歯列矯正やってみた、という系統の動画を結構アップしてくれているので、その体験談などは大変参考になるものがありました。価格、期間、無料相談の受け方、マウスピースとはどういうもので、どんなメンテナンスをするのか、注意点など、自分の状況に照らし合わせたヒントをくれるので、まずはそのあたりで情報収集されることをお勧めします。自分もそういう動画をかなり参考にさせてもらいました。

どの歯列矯正体験者も口を揃えて言うことは、矯正歯科の無料カウンセリングは多く受けた方が良いということ。

自分も結果的には3つほど矯正歯科のカウンセリングを受けたのですが、見事に言うことがバラバラでした。多分、その矯正歯科ごとでの強みとか設備とか、歴史とかいろんな要素でおすすめされるものが変わるからだと思います。

  • 昔ながらの矯正器具でやる、マウスピースはない。
  • マウスピースを使うが、隙間になっているところを詰めることはできないのでブリッジという手法を使う。
  • マウスピースで対応問題ない。

こんな具合。

結局自分は、「マウスピースで問題ない」と言ってくれた歯医者にお願いすることにしました。
1つ目は昔ながらのやり方しか出来ないのでは?と思ったこと。
2つ目は、ブリッジという入れ歯のような手法で歯の隙間を埋めるというやり方がどうしても気に入らなかったので、3つ目に改めて相談をして、問題ないと判断して決めたという感じ。
今のところ、できる範囲で、歯の矯正は出来ているし、対応も問題なかったので、自分の選択としては間違ってなかったと信じております。

治療開始。マウスピース交換とチェックを3ヶ月置きに。

マウスピースは最初は不快。だがすぐ慣れる。

歯医者の無料カウンセリングを数箇所受けたのが2021年の夏。
そして、現在2025年の2月なわけだが、歯を動かし続け、最終目的の形に落ち着いたのが、2024年1月。
つまり、2年半くらいずっと歯を動かし続けていたということになる。
自分の場合、トータルのマウスピースの枚数は60枚くらいだった。

1週間で1枚取り替えるので、60週で綺麗な歯並びになるということ。
60週というとおよそ1年強というところ。その間は、何かを飲んだり食べたりする時間以外は常にマウスピースは装着している状態になる。1日24時間のうち20時間ほどが目安。
2021年から2023年までは基本在宅勤務状態にあったので、マウスピースを付けた状態であることに然程のストレスはなかった。

慣れてくると、口を手で覆って、ささっと外すことができるようになったので、あまり気にしなくなったが、できるならつけ外しを人には見られたくないもの。
外すときはこっそり、でも付けるときは、トイレに入ってやってたなぁ。

マウスピースの装着感だけど、痛みはない。「なんか力で押されてるなぁ。」という感覚が、

マウスピース交換後に感じる。マウスピース交換は1週間単位な訳だけど、その週の後半になると、その押されている感覚も小さくなってくる。装着感こそあれ、力が掛かっているという印象はなくなるもの。

マウスピースは予定の枚数では終わらない。保定期間に入るまで結局2年半。

1年強で歯列矯正が完了する予定だったのだが、全60枚のうち、途中の50枚くらいのところで、1本どうしても、周りの歯と高さが合わない歯があり、それを引っ張り出すために、プラス20枚くらいのマウスピースを作り直した。

ただ、その歯は通常の歯の前後関係ではなく、下の歯が前に出て、上の歯が奥まっている状態で噛み合わせが出来てしまっていて、ここは特に歯列矯正で治したいと思っていた箇所。
歯の前後関係が逆になっていたものだから歯と歯が摩擦で削れて、周りの歯よりも短くなってしまっていたらしい。

なので、それを無理やり周りの歯の高さと合わせるために引っ張り出そうとしても、そもそも歯が削れて短くなっているものだから高さを合わせるにも限界があるそうな。

そういう調整をやろうと四苦八苦していたこともあって予定よりも長くなってしまった。
そして、その引っ張り出したかった1本の歯は、追加の20枚をもってしてもさほど動かず。

なかなかすんなり行かないということはざらにあるようなので、長期戦になることは覚悟しておいた方が良いと思います。

保定期間は歯の移動完了後も続く

カウンセリング開始時から3年半。ようやく日中のマウスピースから解放される。

2025年2月、自分もようやく保定期間に入り、日中はマウスピースを外して良いということになってはいる。
やはり日中マウスピースをつけていると、ちょっとものを飲んだり食べたりが出来ないし、若干話しづらいこともあり、そのストレスから開放されるのは大きい。

保定期間というのは、歯の移動が完了した後に、歯が元の悪い歯並びに戻らないように、継続してマウスピースをつけ続ける期間のこと。

夜寝る時はこれまでと同様、マウスピースをつける必要がある。

夜間に付けるのがどのくらいの期間続くのかは現時点不明だが、睡眠中に歯軋りをする人はそれで歯が削れていくらしいので、それを避けるためにマウスピースをして寝ることには意味があるそうな。

睡眠中のマウスピースは一生続けても良いかなという気持ち。

最初マウスピースをするのはとても嫌だったけど、3年もやっていれば慣れるもの。
なので、特に今のところ保定期間を明確に告げられているわけではないが、夜寝る際は一生マウスピースつけるということになっても個人的には良いかなって思うようになっている。

費用はトータル100万。高い投資ではあるが、損はない。

自分が通った歯医者は、最初に90万くらいをお支払いし、3ヶ月置きで来院するごとに5,000円かかるという費用の仕組みだった。歯医者さんによっては、一括込み込みのところもあるようだが、3ヶ月置きで、仮に10回来たとしてもプラス5万円。トータル100万くらいで収まると良いなと思っていたところもあるので、そこは許容範囲と判断。

実際保定期間に入り、出費がどうだったかというと、大きく想定を超えるものはなかった。
あえて一点あげるとすると、保定用のマウスピースは1セットしかくれなかった。長く使っているとボロくなってくるのだが、新たに追加でリクエストすると、それには1万円掛かるとのこと。
原価は高くないと思うので、3セットくらいあらかじめ作っておいてくれれば良いのに、って思ったが、歯の状態は微妙に変わってくるのでそれは出来ない、とのこと。ここはあんまり説明としては納得しづらいところではあるかな。

ただ、現実的な金額内には収まっているので、費用面でも100万くらいを目安にしておけば良いと思われる。